Lesson18. 小切手を振り出したときの仕訳(自己振出小切手)

小切手を振り出したときの仕訳

前回、うつけ洋服店は無事当座預金口座を開設できました。そこで、問屋きちょうに対する買掛金を小切手で支払うことにしました。早速銀行からもらった小切手帳に金額とサインを記入して、問屋きちょうに渡しました。

ここまでの知識で仕訳をうめてみると・・・

うつけ
そうそう、買掛金はあったら嫌なのもの「負債」、負債の減少は借方だったよね!

小切手を振り出したときの仕訳

小切手を受け取った人(問屋きちょう)は、銀行にその小切手をもっていくことで、現金を受け取ることができます。

そして、その現金は、当然小切手を振り出した人(うつけ洋服店)の当座預金口座から引き出されることになります。

したがって、小切手を振り出した人(うつけ洋服店)は、小切手を振り出した時点で当座預金が引き出されたとして、当座預金(資産)の減少で処理します。

きちょう
なるほどー、負債の減少と資産の減少が起きているわけだから、こうなるんだね!

自己振出小切手受け取ったときの仕訳

自分が振り出した小切手のことを、自己振出小切手といいます。

そして、取引先に売掛金1000円がある場合、その回収にあたって、以前にその相手に対し自分が振り出していた小切手を渡されて支払い分を受け取ったときには、自己振出小切手を受け取ったということになりますよね。

自己振出小切手を受け取ったときは、当座預金(資産)が増えたとして処理します。

したがって、仮に売掛金1000円の回収にあたり、自己振出小切手を受け取った場合の仕訳は次のようになります。

考え方としては、

  1. 売掛金の回収→売掛金の減少→貸方に記入
  2. 自己振り出さ胃小切手を受け取った→当座預金の増加→借方に記入

となります。

つねちゃん
小切手を振り出したときは、当座預金の減少として処理したわけだから、その逆ってことだね!

誰が振り出したかで、小切手の処理は異なってくる!!

上記のように、自己振出小切手は当座預金で処理しますが、他人振出小切手は現金で処理します。

小切手の処理は、誰が振り出したかで勘定科目が変わりますのでここは要注意項目です!

他人振出小切手は、Lesson13で学習しましたね。忘れちゃった方はここから復習しましょう。
とっても重要!!

  • 自己振出小切手・・・当座預金で処理
  • 他人振出小切手・・・現金で処理
つねちゃん
ただ例外がひとつあって、受け取った他人振出小切手を、「すぐに当座預金口座に預け入れた場合」なんかは、当座預金の増加(資産の増加)で処理するんだ。

おさらい

  1. 自分が振り出した小切手のことを、自己振出小切手という
  2. 自己振出小切手を振り出した時点で当座預金が引き出されたとして、当座預金(資産)の減少で処理する
  3. 自己振出小切手を受け取ったときは、当座預金(資産)が増えたとして処理する
  4. 小切手の処理は、誰が振り出したかで勘定科目が変わる!
  5. 自己振出小切手・・・当座預金で処理
  6. 他人振出小切手・・・現金で処理

例題 – 当座預金の処理

次の各取引について仕訳をしなさい。

(1) 戦国商店は、銀行と当座預金契約を結び、現金8000円を当座預金口座に預け入れた。

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(2) 戦国商店は、買掛金4000円を小切手を振り出して支払った。

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小切手を振り出したときの仕訳