うつけ洋服店は、つねスタイリスト事務所に商品2000円を売り上げました。いつもなら、つねスタイリスト事務所とは掛けで取引をしているのですが、今日はつねスタイリスト事務所から約束手形を受け取りました。
ここまでの知識で仕訳をうめてみると・・・
約束手形を受け取ったときの仕訳
約束手形を受け取ったときは、後で代金を受け取ることができるという権利が生じます。
この約束手形による代金を受け取る権利は、受取手形(資産)として処理します。
受取手形は資産ってことは、資産の増加だから借方だね!
約束手形の代金を受け取ったときの仕訳
また、きちんと約束手形の期日どおりに手形代金を受け取ったときは、代金を受け取る権利がなくなるということなので、受取手形(資産)の減少として処理します。
したがって、Lesson26の約束手形の代金が、仮に当座預金口座に振り込まれたとした場合は、次のような仕訳になります。
約束手形のやり取りについてそれぞれの呼び名
約束手形の取引において、
- 約束手形を振り出した人を振出人
- 約束手形を受け取った人を受取人または名宛人(なあてにん)
といいます。
特に名前を覚える必要はありません。振り出した側か、受け取った側かが分かれば仕訳は処理できます。
おさらい
- 約束手形を受け取ったときは、後で代金を受け取ることができるという権利が生じるので、受取手形(資産)として処理する
- 手形代金を受け取ったときは、代金を受け取る権利がなくなるということなので、受取手形(資産)の減少として処理する
例題 – 約束手形の処理 –
次の一連の取引について仕訳しなさい。
(1) 商品1,800円を売り上げ、代金は先方振出の約束手形で受け取った。
(2) (1)の約束手形の代金を受け取り、ただちに当座預金口座に預け入れた。