Lesson41. 商品以外のモノを後払いで買ったときの仕訳(未払い金・未収入金)

うつけ洋服店は、問屋きちょうから倉庫(建物)を購入し、代金は月末に支払うことにしました。
「代金後払いということは、買掛金?」と思い、仕訳をしようとしましたが、どうやら「買掛金」で処理するのではないようです・・・。

うつけ
どうゆうことー?だって後で支払うんだから買掛金でいいんじゃないのー???
つねちゃん
商品以外のモノを後払いで買ったときは、仕訳が少し変わるんだ。今回の場合は”建物”を買っているよね、ゆっくり仕訳していこう。

商品以外のモノを後払いで買ったときの仕訳

Lesson41では、建物(資産)を購入しているので、建物(資産)が増えます。

建物や土地などのことを固定資産といいます。
固定資産の種類や詳しい処理方法は、仕訳編【固定資産と減価償却】で学習していきます。

また、建物や土地、有価証券など商品以外のモノを代金後払いで買ったときの、あとで代金を支払わなければならない義務は未払い金(負債)で処理します。

うつけ
なるほどー、未払い金は負債だから増えたら貸方だったね!

つまり、
商品を買った(仕入れた)ときの未払額買掛金で処理し、
商品以外のモノを買った(購入した)ときの未払額未払金で処理するということになります。

ここは非常に間違いやすいので十分注意しましょう!!
有価証券も商品以外のモノなので有価証券を買って代金を後払いにしたときは未払金で処理します。

★重要ポイント★
~買掛金と未払金の違い~

何を買ったの? 文末の言葉 勘定科目
商品 ~を仕入れた。 買掛金(負債)
商品以外のモノ ~を購入した。 未払金(負債)

未払金を支払ったときの仕訳

また、後日未払金を支払ったときは、未払金(負債)の減少として処理します。

したがって、仮にLesson41の未払金を現金で支払った場合の仕訳は次のようになります。

おさらい

  1. 商品以外のモノを買った(購入した)ときの未払額未払金で処理する
  2. 今回の場合は建物を購入しているので、購入時の仕訳借方は「建物」と記入

例題 – 未払金の処理 –

次の一連の取引について仕訳しなさい。

(1) 明治商店は有価証券5,000円を購入し、代金は売買手数料200円とともに後払いとした。

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(2) 明治商店は(1)の代金を小切手を振り出して支払った。

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