先日、問屋きちょうから掛けで仕入れた商品に少し汚れがついているのを発見しました。ひどい汚れなら返品しますが、それほどの汚れではなかったので、返品はしないで代金を100円まけてもらうことにしました。
仕入値引きをしてもらったときの仕訳
仕入れた商品に傷や汚れがあり、商品の代金を下げて(まけて)もらうことがあります。これを仕入値引きといいます。仕入値引きをしてもらったときには、値引いてもらった分、安く仕入れたことになりますよね。
この傷や汚れのことは “汚損(おそん)” っていうんだ。
したがって、値引き分の商品の仕入れがなかったとして、値引分の仕入を取り消します。
商品は返品しないで、【値引き額100円分を取り消す=900円で仕入れたことになる】というイメージだね!
仕入れたときの仕訳科目を、借方貸方逆にして、値引き分の金額にすればいいのね!
売上値引きをしたときの仕訳
今回のケースを、問屋きちょうの立場からみると、せっかく売り上げた商品の代金をまけたことになりますよね。このように、売り上げた商品の代金をまける(下げる)ことを売上値引きといいます。
売上値引きしたときは、値引いた分、安く売り上げたことになりますよね。
したがって、値引分の商品の売上げがなかったとして、値引分の売上を取り消します。
Lesson9 – Lesson10で学習したように、
返品や値引きがあったときは、その分の仕入または売上を取り消すという仕訳をします。
返品や値引きがあったときは、その分の仕入または売上を取り消すという仕訳をします。
おさらい
- 仕入れた商品に傷や汚れがあり、商品の代金を下げて(まけて)もらうことを仕入値引きという
- 逆に、売り上げた商品の代金をまける(下げる)ことを売上値引きという
- Lesson9 – Lesson10で学習したように、返品や値引きがあったときは、その分の仕入または売上を取り消すという仕訳をする